角間川は、江戸時代から明治にかけて近隣の穀倉地帯から生産される米の流通や集配で繁栄を極めた素晴らしい歴史や文化が残っている地域です。最盛期の角間川港は、秋田藩の半分の米が集荷され、大いに繁盛し、その名残は浜倉や地主屋敷の黒塀などに残されています。
しかしながら、角間川の現状は、全国的な問題である人口減少や少子高齢化の進行にさらされており、基幹産業である農業は米価の下落、そして若者の流出などの問題も抱えております。また、角間川の中心商店街は、近隣に進出した大型小売店舗の影響を受け、活力が失われており、昭和40年代に進出してきた角間川周辺の多くの誘致工場も、時代の移り変わりと共に生産拠点を海外へ移した結果、地域雇用も減少傾向となっております。
私たちは、このような厳しい現状を少しでも良くしていくために、角間川のかつての繁栄を極めた穀倉地帯の素晴らしい歴史や文化の地域資源を発掘し、地域活性化の端緒にしたいと考えました。そして、地域の持つ魅力を地域内外の方々に発信し、交流人口の増加による地域の活性化に挑戦したいと考えました。このような観点から、真に角間川を愛し、地域をより良くしていこうとする有志を募り、各種の研修を実施すると共に、必要な調査・研究・啓蒙活動を行なう団体として、角間川地域活性化協議会を組織致しました。
(1)地域の米の歴史・文化に学ぶ活動
米の流通で隆盛を極めた角間川の歴史・文化、石川理紀之助等の先人の知恵を学ぶ活動や、交流事業に活用する方法を学ぶ活動の実施。
【歴史及び文化調査事業として】
・域内に現存する歴史の痕跡や史跡、寺社仏閣の調査
【文化支援事業として】
・神社の祭典、盆踊り、梵天、剣道など地域の文化を形成している活動への支援や、その歴史の調査
・郷土出身の作家による絵画や書などの調査
(2)特産品の開発・販売
地域の米や、米の加工品、川の恵みである川魚や川蟹など地域の特産を生かした商品の研究開発や、地域の生産者と消費者を繋ぐ活動の実施。
【特産品の開発販売事業及び支援事業】
・商品開発勉強会の実施
・新商品の研究と試作
(3)地域文化の発信による交流人口の増加の取組み
地域が持つ歴史文化資産をより多くの方々と共有し、郷土へより愛着を持ってもらう啓蒙活動を通じ、訪日外国人も含めた交流人口の増加を図る活動の実施。
会長:古谷武美
副会長:勝田宏司・鈴木直道
プロジェクトマネージャー:賢木新悦
事務局:佐々木亮・照井一夫・野本定男